著書の山田さん、以前から尊敬する同業の一人でした(直接は知りませんが)。私も会計士になった頃に、どうすれば会計を身近に感じてもらえるだろうかとか考えたこともあり、CPAを題材にしたドラマや映画、小説とか何故ないのだろうか、とよく思ったものでした。米国ではローヤーと並んでCPAがよく映画にも出てきますが、それは日本の会計士とは全く異なる感じだったので、日本の会計士をテーマにドラマできないだろうか、キムタクが演じたらどうなんだろう、キムタクが電卓バリバリ打っててもかっこよくねえなぁ、とかってよく補習所(会計士試験に合格した後、勉強しに行く学校です)の仲間達と話したものです。我々は夢想していただけですが、それを実現してくれたのが山田さんでした。「女子大生会計士の事件簿」が出たときに、まさにこれを待っていたと小躍りしたものです。

それはともかく、本書、多くの方がオススメするのも頷けます、非常に良いです。難しいことを難しく教えることは誰にでもできますが、難しいことを簡単に教えることは非常に困難なことです。特に専門家であればあるほど、わからない人とのギャップが大きいために、その目線まで降りていくことは困難だと思います。そこにトライし、一定の成果を出している著者の作品の中でも、本書は内容も全体バランスも相当の良書と思います。特に最終章「数字のセンス」については、多くのビジネスパーソンに読んでもらいたいと思います。

ちなみに、私自身は、数字嫌いですし、得意じゃありません。でも、数字を使うことで、日常のあらゆる事象を、簡潔明瞭に、そしてロジカルに表現できる、会計というツールには魅力を感じています。

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