信長の死後に彼の遺体の謎を追う主人公太田牛一の目線で、信長、秀吉、光秀が語られていきます。文筆家である牛一が信長記を書くという設定により、史実が忠実に表現される背景を与えた効果は非常に大きく、著者のしっかりとした資料調査と相まって、奥の深い作品になっています。

著者加藤廣氏は、東大法学部出身、中小企業金融公庫から山一証券、埼玉大学講師に転じ、多数の経済・経営書を刊行し、経営コンサルでも高い評価を受けた人物であり、本作が作家転向の第一作となるとか。第一作とは思えないくらいの筆力は圧巻です。

歴史ミステリーという帯の表現はちょっと・・・・。信長の遺体の謎解明というミステリー的部分よりも、新たな切り口で本能寺の変を描く本格歴史小説でしょうね。

とにかく、面白かったです。歴史物が好きな方には是非。

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