2ch発の純愛ストーリーというキャッチコピーも、既に使い古された感が否めないですね。
それでも、「クリスマスイブにデートの娘を買ったことがある。」という帯のキャッチは手に取らせるには十分な効果を有していることでしょう。
感想ですが、残念ながら私にはまったく面白くありませんでした。他の2ch本(そんなジャンルができてしまうことがイヤですけど)に比して、明らかに見劣りしています。著者の文章力はなかなかなのですが、それがかえって災いして、掲示板特有のリアリティを失わせています。また、掲示板の特徴でもあるスレ応酬がないのもイマイチ。途中途中に著者のスレ返答はあるのですが、モトの発言がないので意味ありません。それならあえて入れなくてもいいのではと思いました。2ch発らしさを少しだけ出そうとしたという商業主義的編集方針が覗けて気分が悪くなります。
こういう出版が多くなると、ネットなり掲示板なりから他メディアにというせっかくの新たなウェーブを潰してしまいかねないと危惧します。「電車男」が大ヒットしたのには、理由があるわけで、そうしたことを深く考えもしないで、二匹目・三匹目を安易に狙っただけの企画には大反対です。出版社のポリシーというか書籍文化への志の違いでしょうね。









