なんとも不思議な作品でした。
ミステリー?ええ、殺人事件が起こって謎があって解決されるから、そう呼んでもいいんでしょうけど、あえてそういうジャンルに入れたくない、詩とかポエムとか、なんかそんな感じの作品です。
現実とはかけ離れた世界(孤島)で繰り広げられる出来事は、「ありえない」ことだらけなのに、なぜかリアリティを持っている。主人公がこの世界のリアリティの無さを憂いている場面が冒頭にありますが、読者にはそれをもってしてもリアリティを感じさせてしまう。それは作者の筆力ゆえなのかどうかは、伊坂作品を初めて読んだ私にはわかりかねますが、素直に面白いと思える作品でした。作風からすると読者を選ぶと思いますが・・・。
現実、真実、秩序、時間、心理、未来、正義、悪意、希望。そんな言葉が頭の中に渦巻いてくる感じです。









