2006年版「このミステリーがすごい」第3位受賞作です。
警察小説を書かせたらこの人の右に出る人は当分現れないだろうなと誰もが認める横山秀夫氏ですが、本作もその本領が遺憾なく発揮された会心作でした。

阪神大震災のさなかに起きた、N県警警務課長失踪事件に端を発した謎は、警察内部の確執、歪み、汚れを徐々にあぶり出していきます。そして、その過程が非常に読み応えがあります。人間の愚かさと組織の愚かさが、事件捜査のリアリティの中で丹念に描かれているからです。

これぞまさに横山ワールドといった作品で、横山ファンには垂涎の作品だと思います。

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