「千里眼」シリーズ、今回は第三の臨床心理士恵梨香の登場する「蒼い瞳とニュアージュ」との融合作品です。
前作「千里眼トランス・オブ・ウォー」で、恵梨香と岬との関係が示唆されていましたが、本作でその二人が出会い、物語が進んでいきます。
(「蒼い瞳とニュアージュ」とは恵梨香の過去が若干異なっているので、パラレルワールド的なんでしょうか。「催眠」との融合の時も若干そのニュアンスはありましたし、「マジシャン」との場合も「イリュージョン:マジシャン第2章」でその辺を感じました。)
毎度時事事件を物語の中に巧みに取り組む「千里眼」シリーズですが、今回の舞台は、TV局を買収しようとした急成長IT企業がニートを一カ所に集めて無償の福祉を行う特別行政地区を管轄する、というもの。これまた時代を喰ったような奇想天外な設定ですが、そこに圧倒的なリアリティを持たせてページを次々に進ませる松岡圭祐氏のリーダビリティは圧巻です。シリーズに一貫して流れるテーマ、正義と命。今回も岬女史が魅せてくれます。









