松岡圭祐氏の「千里眼」シリーズ、ようやく最新刊までたどり着きました。
表紙は、松岡氏のHP「千里眼ネット」でのアンケートで岬美由紀のイメージに最も近い芸能人に選ばれた釈由美子さん。確かに、美人でスタイル抜群で、それでいてどこかに知性を感じさせる佇まいは、日本が産んだ最高の女子である岬美由紀にふさわしいと思います。
是非、彼女を主演で、映画を作って欲しいものです。
さて、今回の時事テーマは、違法建築士による耐震偽装問題でした。ここに日本沈没という小松左京ワールドがいきなり展開し、どうなるのかと思いきや、さすがは松岡氏、ここは周到な計画の元に描かれた導入部でした。
本題は、かつての師であり不倶戴天の敵である友里佐知子の娘との最終対決をバックグラウンドに、友里の人生が余すところ無く語られ、過去の作品にどんどんと奥行きを与えていきます。三無事件、よど号ハイジャックなどの史実に友里が関わっていたとする突拍子もない展開も、松岡マジックにかかってはさもありなんとなってしまいます。ヒトは分かり合える、そして生きていく、というシリーズを通してのテーマを今回も貫き通した作品になっています。友里に頁数が割かれ、岬の活躍が少なかったのは残念ですが、表紙の釈ちゃんだけで満足かも。
これで、松岡圭祐氏の文庫全22巻完読ということになります。前作が2005年12月、本作が2006年5月なので、次は年末くらいにまた面白い作品を出してくれるのでしょうか。非常に楽しみです。









