年末に購入して、ちょこっとだけ読んで、そのまま積ん読状態になっていた本書、ようやく読み切りました。
積ん読にしてしまった理由は、著者の偏った思考が当時の私の精神状態に合わなかったからです。
今回、気分的に落ち着いた状態で、再挑戦して、読み終えました。

やっぱり、少々偏ってるなぁとは思いますが、それでも、日本人の心を揺さぶる内容であることは間違いないでしょうね。何年か毎に、こうした日本崇拝の書籍がベストセラーになるのは、なんか理由があるんでしょうかね。

論理だけで全ては解決しない、という意見には大賛成です。ヒトである以前に、動物として、心を通わせることの大切さは言うまでもなく必要なことでしょう。ただ、それをもってして、日本万歳的論調にするのはいかがなものかと。情緒や美的感覚は日本人特有だとも思いませんし、万国それぞれに持ち合わせた国民的資質があるはずなので、別に日本人を美化して議論すべきだとも思いません。まあ、多少過激にした方が売れるというメディアの算段もあったのでしょうね。個人的には「武士道」も好きですし、日本の素晴らしさもわかっていますが、こうまで祖国愛を強調されるとひいてしまうのは私だけですかね。祖国愛の延長に人類愛があるのだと言いますが、祖国愛とエゴの結果が侵略戦争に結びついた過去を思うと、そこには容易に越えられない一線があるのではとも思います。ワールドカップやオリンピックで自国の選手を応援する姿の向こうに、自国対他国という危険な爆薬が眠っているように感じるのです。こうした自国万歳的な内容が安易に蔓延することによって間違ったとらえ方をする人たちが爆薬に火を付けたりしないことを切実に祈ります。
昔のCMであった「人類、皆兄弟。仲良くしましょう。」という簡単な言葉が、私は今でも好きです。

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