久しぶりに桐野さんの小説を読みました。というか、「OUT」以来初めてで、つまりまだ2冊目ということです。
「OUT」は衝撃的な作品でしたが、実はその後に発表された作品のどれもが紹介文を読んでもピンと来なくて、それでそのまま読まずにいたのでした。今回は、本屋でたまたま「集英社文庫ナツイチ」フェアに並んでいる本署を見て、つい購入してしまいました。

感想。リアルワールドという題名に違わず、そこにはリアルな4人の女子高生の現実が描かれているのですが、これは私がおじさんだからなのか、全然リアル感を感じないわけです。どういうも空虚で薄っぺらい。いや、プロットも描写もしっかりしていて、細部に至るまで4人の感情はしっかり描かれているわけですが、どうにもその4人にリアリティを感じないんです。こんな女子高生いるかよ、ってな感じ。もちろん、世の中には様々な性格や思考の人間がいるわけですから、当然こういう4人も存在しておかしくないのですが、なぜか納得できないまま、読み終えてしまいました。母親殺しで逃亡する男児学生には多少なりともリアルがあるのに・・・。「OUT」で描かれた4人の主婦にもすごくリアル(生活感とも言えますね、あれは)があったのに・・・。
残念ながら、個人的にはあまり好きになれない作品でした。良く出来てるんですけどねぇ。

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