竹内薫氏(ミステリー作家である湯川薫氏と同一人物)による、科学を題材に、「人間の思いこみ」が非常にあやふやなものであることを説いている本書。
科学的な事実については当然ながら知らないことも多かったのですが、生活レベルでも飛行機が飛ぶ科学的根拠は見つかっていないとか、局所麻酔については科学的に効果の説明がつくが全身麻酔に関しては科学的に効く根拠はないとか(えー、もう10年以上前ですけど、全身麻酔で扁桃腺切除手術したんだけどなぁ、私。こわ。)、マイナスイオンが身体に良いという科学的説明は一切無いとか、常識だと思っていたことが覆されることの驚きがあります。
できれば、科学的な内容をもっと絞るか、たとえ話みたいな形にして読ませて頂けると、もっと腹に落ちたような気がします。ちょっと科学的過ぎでしたかね。東野圭吾のガリレオ先生(あっちは物理ですけど)みたいな形で説明してくれると、もっと面白く腹にも落ちた気がします(せっかくミステリー作家なのだから^^)。
でも、思いこみの危険性や、常識を疑う、ということは、人生でもビジネスでも必要なことだと思いますので、「ありえねー」とか言う前に、自分の常識や思いこみが果たして正しいのか考える癖は身につけたいものです。
人格についての言及もあるのですが、「あの人はこういう人だ」って決めつけることって結構多いですけど、心理学的には人格には多面性が存在することが証明されているので、「あの場合はああいう態度をとった」という事実のみを蓄積するにとどめ、性格を一元化するようなことはしない方がいいですね。まあ、そう言うと、世の占いなんてものは全てダメになってしまうわけですけど・・・。ま、占いは曖昧な表現で決めつけてないからいいのかな。

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