本書は、著者が「HotWired Japan」に連載されていたものに加筆修正して書籍にまとめられたものです。
帯には「これからのネット社会の必読書。」とあり、裏表紙にはインターネット社会に関わる人にとって必携の一冊である、と書かれています。
タイトル、そしてこれらの宣伝文句から、私は、ネット社会の法律と慣習について、法学的見地から様々な議論を提起するものと期待して読み始めました。
読了して感想。期待していたそういう部分もあるにはありますが、基本的に法律学と法律史を背景にしながら語られており、著者のその種の弁舌がくどいです。もっと、語るべきことがあるはずだと思うのに、何故にローマ法やイングランド法、コモン・ローなどの説明を長々とするのか。紙面がもったいないと思うばかりでした。
もちろん、技術的制約の低下により慣習が権威として機能しなくなってきたことから、典礼的な要素が必要だとか、ポリシー・ロンダリングの話など、興味深い内容はいくつかあったのですが、全般的に冗長なのが残念です。法学無勉強の私は法史などの記述は雑学としては楽しめましたけど。

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