松岡圭祐氏、この人の懐の広さには脱帽します。「催眠」や「千里眼」シリーズの派手な大型作品で楽しませてくれたと思ったら、今度は古今東西こんな主人公のミステリはないんじゃないかという、霊柩車ドライバーが主人公の作品でじっくり楽しませてくれます。かといって地味かというとそうでもなく、かえって持ち味のリーダビリティが発揮されていると感じます。
後書きに書いてある取材対象となった「霊柩車運行中のつれづれ日記」も読ませてもらいましたが、さすが本物ならではの重みがあります。主人公がブログを書いているなんて描写も、時代背景を巧みに作品に取り入れる松岡氏らしさが出てます。
地味だけどなかなかステキな主人公なので、是非シリーズ化してほしいものです。









